道路より少し高い位置にある土地なので、通行人の目線が気にならない。
室内の壁はほとんどが漆喰なので匂いがこもらない。玄関と LDK を仕切るガラスドアが玄関にも光を届けてくれる。
LDK に設けた段差は空間に立体感を生むだけでなく、ちょっと腰かけられる椅子がわりにもなる。
「L型のソファーだと角は座りづらいですよね。だから角をナナメにしてもらったんです」。写真では隠れている角の部分はディスプレイスペースになっている。
2階ドライルームはあえて仕切らず、吹き抜けを回る空気を循環させることで乾燥効率 UP !
S邸の家具はほとんどが造作したもの。壁や床と雰囲気が合わせられる上、間取りに合わせたピッタリサイズで作れる。
人目が気にならないので日中はカーテンを開けっぱなしにして光あふれる開放的な空間に。
「 とにかく居心地の良い空間」をつくり出すため、ダイニングテーブルは素材とサイズを厳密に決めて家具屋にオーダー。「一般的なものより低めにしたくて。椅子も既成品の脚をカットして調整してもらいました」。
床材は床暖房にも対応し、硬くて節が目立たないカバ材をセレクト。一般的な幅よりも広めの12㎜を選択し、高級感ある仕上がりに。
物件について
「住宅密集地は嫌だった」というS 夫妻は念願の見晴らしの良い角地を手に入れ、住まいづくりをスタートさせました。住宅情報誌だけでは飽き足らず、Pen やBRUTUS などカルチャー誌の住宅特集や家づくりブログを読みあさり、住まいのイメージはどんどん具体的に。完成した我が家のウッドデッキから臨む風景は、夫妻が描いていた景色そのものでした。「土地と建物に予算をかけた分、庭は費用を抑えて自分で柵を作ったり人工芝を敷いたりしました。子どもが大きくなったら、ちょっとした遊び場にもしたいので色々と手を加えていきたいですね」。ご主人の家づくりへの情熱は、まだまだ冷める事がないようです。